2015年5月6日水曜日

raspberry pi 2 の初期インストールと無線アダプタWLI-UC-GNの設定

raspberry pi 2を購入してみました。昔使っていたぷらっとホーム社のOpenBlocksのようなサイズのマシンです。日本で買うともう少しかかりますが、定価$35ということで、なにもできなかったとしても、まあ気兼ねなく買える価格です。発売から三年で500万台出荷とのこと。



OSをインストールするためのマイクロSDカードは別で購入しないといけません。私は以下のものを購入しました。マイクロSDの取り替えで、システム環境一式がすぐに置き換えられるのがraspberry piの面白いところでもあります。



ここまでちゃんと手順を守らなくてもいいかもしれませんが、推奨されている。SDフォーマッター"https://www.sdcard.org/jp/downloads/formatter_4/"でマイクロSDカードをフォーマット。形式はFAT32で問題無しでした。以下、インストールの手順を簡単にメモ。

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■インストールイメージの入手
raspberry piのサイト"https://www.raspberrypi.org/downloads/"からNOOBS 1.4.0をダウンロードし、zipを解凍したファイルをすべてマイクロSDカードへそのままコピー。

■OSインストール
起動するとインストール画面ができるので、一番上にあるRaspbian[RECOMMENDED]にチェックを入れてInstallを実行。マイクロSD内のファイルを上書きするよというワーニングがでるが、YESを選択してインストールを開始。待つ。OS installed successfullyが出るのでOKボタンを押すとraspberry piが起動。

■raspi-config
基本設定となるraspi-confiの画面が上がるので、以下の日本語に関わる設定を三点実施。

4 Internationalization Options

I1 Change Localeで ja_JP.UTF-8にチェック。次の画面でも ja_JP.UTF-8を選ぶ。

I2 Change Timezone で Asia Tokyoを選ぶ。

I3  Change Keyboard Layoutで、Generic 101-key PCを選び Other - Japanese - Japanese - The default for the keyboard layout - No compose key -YES を選択。

さらに、以下の画面サイズに関する設定を実施

8 Advanced Optionsで、A1 Overscanを選び、Disableを選択。

■無線LAN子機WLI-UC-GNのドライバ認識
昔、Let's Noteで使用していたバッファロー製のUSBドングル型無線LAN子機WLI-UC-GNが余っていたのでこれを使いました。

しかし、USBコネクタにさしただけではでは認識せず。。。
以下のサイトを参考に設定を追加したところ、認識させることができました。利用者の多いraspberry piならではの情報の豊富さです。
"http://ameblo.jp/red-ozemi/entry-11472528104.html"
"http://toronya.tumblr.com/post/38860903165/raspberry-pi-usb-lan-wli-uc-gn"
"https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?id=10791"

pi@raspberrypi /etc/wpa_supplicant $ lsusb
Bus 001 Device 002: ID 0424:9514 Standard Microsystems Corp. 
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 001 Device 003: ID 0424:ec00 Standard Microsystems Corp. 
Bus 001 Device 004: ID 0411:014f BUFFALO INC. (formerly MelCo., Inc.) 
Bus 001 Device 005: ID 413c:3016 Dell Computer Corp. Optical 5-Button Wheel Mouse
Bus 001 Device 006: ID 413c:2105 Dell Computer Corp. Model L100 Keyboard

さしただけでも、lsusbコマンドの出力にDevice 004としてリストアップされるので、USB機器として認識はされている模様。

以下の2つのファイルを新規作成することにより、ドライバを読み込む設定を追加。

pi@raspberrypi /etc/udev/rules.d $ more 99-wireless.rules 
#BUFFALO WLI-UC-GN
ACTION=="add",SUBSYSTEM=="usb",ATTR{idVendor}=="0411",ATTR{idProduct}=="014f",RUN+="/sbin/modprobe -qba rt2800usb"

pi@raspberrypi /etc/modprobe.d $ more wireless.conf 
#BUFFALO WLI-UC-GN
install rt2800usb /sbin/modprobe --ignore-install rt2800usb $CMDLINE_OPTS;/bin/echo "0411 014f" > /sys/bus/usb/drivers/rt2800usb/new_id

echo で書き込む"0411 014f"の真ん中のスペースを忘れていて少しハマりました。

2つのファイルを作成して、リブートしたところ、iwconfigコマンドでwlan0のインタフェースが表示されるようになりました。

■無線LAN接続設定
Wifi接続する、SSIDとパスフレーズの登録を、wpa_passphraseコマンでwpa_supplicant.conファイルに書き出します。

$sudo sh -c "wpa_passphrase SSID パスフレーズ >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf"

実行すると、以下のようにファイルに設定が追加されます。

pi@raspberrypi /etc/wpa_supplicant $ sudo more wpa_supplicant.conf 
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
network={
ssid="*************"
#psk="************"
psk=****************************************************************************
}

そして、システムを再度、リブート。

pi@raspberrypi /sys/bus/usb/drivers/rt2800usb $ iwconfig
wlan0     IEEE 802.11bgn  ESSID:"******"  
          Mode:Managed  Frequency:2.462 GHz  Access Point: *******   
          Bit Rate=108 Mb/s   Tx-Power=20 dBm   
          Retry short limit:7   RTS thr:off   Fragment thr:off
          Power Management:off
          Link Quality=51/70  Signal level=-59 dBm  
          Rx invalid nwid:0  Rx invalid crypt:0  Rx invalid frag:0
          Tx excessive retries:32  Invalid misc:67   Missed beacon:0

lo        no wireless extensions.

eth0      no wireless extensions.

これで、インターネット接続されました。

■ソフトウエアの更新
リポジトリにアクセスして、パッケージ管理データベースを最新化しておきます。

pi@raspberrypi ~ $ sudo apt-get update

さらに、インストールされているソフトウエアを最新化

pi@raspberrypi ~ $ sudo apt-get upgrade -y

■日本語入力のインストール
日本語入力のためのソフトウエアをインストールしておきます。

pi@raspberrypi ~ $ sudo apt-get install ibus-anthy

インストール後、X windowを立ち上げた画面の右上にあるキーボードアイコンを右クリックし、設定の「インプットメソッド」タブにて、日本語-Anthyを追加。

これで日本語入力できるようになりました。

無線LANの子機の設定で少しハマりましたが、初期設定はこんなところで完了です。

ClosedなiPhoneはおいておいたとして、まったく同じハードウエア構成のマシンをここまで多くのひとが所有することは、これまでなかったでしょうから、オープンソースの活動が加速するでしょうし、そこにはイノベーションの可能性を感じます。

これからそれなりに使ってみたいと思います。

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